3月の勉強会が開催されました。

今回は透析患者さんにとって重要なドライウェイト(DW)の設定に役立つ「hANP」と「BNP」についての勉強会でした。胸部X線を撮影し心胸比(CTR)を測定しDWを設定するのが一般的であり、DW設定の指標の中でゴールデンスタンダードとされています。しかし胸水貯留・レントゲン時の吸気不足・体型的な原因で心臓の形が見えにくくなっているなど、CTRを測定するのが困難な症例もあります。その場合、補助的な検査として「hANP」と「BNP」があり、心臓にトラブルがあるか否かでどちらの検査が適切か決まってきます。(心臓にトラブルが無い人はhANPを、心臓にトラブルのある人はBNPが補助的指標になります。)その他HD中のBPや浮腫みなど様々な状態を考慮し決めていくDWですがDW一つとっても患者さん一人一人を考えて設定されているんだという事が良くわかりました。

 

2021年04月03日